5月病 その1

 

 

 

皆さんの身近に5月病にかかってしまっている人はいませんか?

 

『5月病』…4月に新しく入学、入社した者に、ほぼ一ヶ月の5月ごろよく現れる無気力や軽い憂鬱感などのノイローゼ的症状(『旺文社国語辞典』より)

 

5月病にかかる根本要因は“思っていたのと違った”から起こるようです。思い違いにもいろいろあるのでしょうが、大学生がかかる要因の多くは“大学が面白くない”からだと思います。

 

 

 

僕自身も、大学に入学して1月が経った頃無気力状態になり始めた記憶があります。「大学ってつまらない」そういう思いが心の中を満たしていました。大学に入学する前の1年間の刺激が強かったからかもしれません。高校卒業した後、

 

大手予備校に入学!簡単に言えば、『浪人』ですね(_;)。浪人という言葉にはマイナスの響きがありますが、実際はとても楽しく充実していました!◯十年の人生の中で輝く1年のうちの1つと言えるほどの時間でした。

 

 

大手予備校の講師にとっては、授業が命です。自分の授業にいかに多くの生徒を受講させるか、その一点こそが評価の対象であり、そして収入につながるわけですから(当然、評価されない講師は淘汰される。芸能界と同じ!?)。授業はその講師最大の工夫が組み込まれています。わかりやすく、他の誰も教えない斬新な手口による解法を示し、生徒を飽きさせないために吉本顔負けの雑談を合間にはさんだ授業。多くの生徒から指示を得る講師の授業は、刺激的で非常に面白いものでした。

 

 

そして先に待つ大学の授業は、もっと面白いものに違いない、なんせ最高学府の大学なんですから、そう思っている自分がいました。

 

が、実際の大学の講義は……。一般教養の講義なんて、3階まである階段教室で、教授がマイクを片手に初めて耳にする専門用語を連発しほとんど意味がわからなかったり、ご高齢の教授が椅子に座ったままボソボソと使い古されたノートに書かれていることを読んでいるだけだったり。学ぼうなんて意欲は急降下。「大学の講義って何なの???」から「時間のムダ」になり、1月も経つ頃にはいかに出席せずに単位をとるかに意識は向いていました。

 

 

加入したサークルもイマイチで、全てが高校や浪人時代の方が良かったなぁと振り返ってばかり、まさに5月病です。そしてその病にかかったまま月日は過ぎ、就職活動を経て卒業となりました。

 

 

今、当時を思い返すと僕の大きな勘違い!が5月病につながっていたことに気づきます。あることを理解して大学に入学していれば、きっと「大学ってめちゃくちゃ素晴らしい!頑張って受験勉強したかいがあった!」そう思えたはずです。

 

 

 

何に気づいていればよかったのか?『5月病その2』(近日掲載予定!)でご紹介致します。