「試行錯誤する習慣」は受験に役立つ<受験準備篇>

 

既に入試当日が視界に入った状況にある受験生というシチュエーションで試行錯誤する習慣の効果について考えてみます。

あたり前のことですが、受験とは合否を分けるものです。そこには、合格する者と不合格になる者の2者が存在します。

「合格したい」。受験生であれば誰しもがそう思います。

受験が近づいた時の勉強は、通常以上に自分を分析することが求められます。「合格点をとるために?」ということを分析するんです。

合格点をとるために、そう考えることで様々な事柄が浮かんできます。

 

 ・理科と国語が足を引っ張っている。

→理科の方が短期間で得点をとれる単元を増やせそうだ。生物分野なら暗記し直せばいい。じゃあ、今週中に集中して総復習をしてしまおう。

 

・模擬試験で時間が足りなくなる。

→問題を解く際には、ストップウオッチを目に届く場所に置き、設定時間を設け時間内に解くことを意識しよう。

 

・計算のミスが最近目立つ

→1日に10分は計算問題を解くようにしよう。その時、ミスをした場合はペナルティでプラス5問解くようにしよう。

 

 ・志望校の過去問をやらないと。

→受験日まで残り◯◯日ある。2回通して行うには、水曜日と金曜日は、過去問を行う日にしよう。

 

など分析すればするだけ、具体的に何をすべきかが見えてきます。この具体的が大事です。これから入試当日までの期間でいかに得点を取るかということを考えた場合、焦点を絞り無駄なく効率よく取り組まねばなりません。そのために一つ一つをやるべきことを具体化する必要があります。

 

受験生から受験直前に「何をすればいいですか?」という質問を受けるとき、それまでにきちんと指導できていない、自分で考える習慣を育てられていない私自身の力不足を実感してしまいます。少なくとも、「今、こういう勉強をしているんですが、他にやるべきことはありますか?」位の質問をしてもらいたい。「自分で考える」という場面や機会を与えてこなかったと、そのことの大切さを伝えきれていないと思えてしまうのです。