解き方は自己流

 

 算数が得意で、算数オリンピックにも出場。私立最難関の中学校に合格した男の子。

 

算数パズルに小学校低学年の頃より通っていました。親からは、普通の塾では教えないようなテクニックを教えて欲しいという要望を聞いていました。そんなこともあり、時にはこちらも気合い入れて、「この問題は……」と鮮やかな解き方を伝えようとするのですが、ほぼ興味なし。よくて「ふ~ん」といった返事が返ってくる程度。この生徒は「教えてもらう」ことを、まったくといっていいほど望んでいませんでした。問題が解けず悩んでいる姿を目にし、ヒントをあげようとすると、「言わないで!」と言って怒り始めます。さらに悩んでいる時間が続き、私が近づいていくと「わかってる!わかってる!あっち行って!」となります。

 

また式を書くことも絶対に近いほどしません。学年が進み併行して通っていた大手進学塾の算数の先生からも何度となく指摘をされたようですが、私が知る限り、式を丁寧に書くという姿を見ることはありませんでした。

 

この生徒の特徴は、頭の中で整理出来る問題は頭の中で完結。頭の中で整理できないような場合、図にすることや線分図にして書くことを丁寧に行っていました。教室のホワイトボードが大好きで(家でも勉強用に購入させられたとお母さんが話されていました。)図や線分図をボードいっぱいに書いていきます。そしてある瞬間「わかった!」と解き方の糸口を見つけると、超高速の計算が始まります。その姿は、ドラマ『ガリレオ』の湯川教授を思わせるものでした。

 

式を書く意味は、問題の意図を数式にまとめ整理することにあります。この生徒にとって式にする作業は問題を解いていく上で必要としなかったのです。

 

「式をきちんと書きなさい」と教わってきた生徒は、きちんとした式が立てられなければ問題は解けないと思っています。ですが、本質は逆です。問題に提示された条件を整理していった結果、式が出来上がるのです。

 

考えに考え抜いた先、つまり試行錯誤の先に式があるのです

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